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境省は今夏、地球温暖化の原因と考えられているCO2の削減に貢献すべく、「COOL BIZ(クール ビズ)」を奨励しています。ノーネクタイ・ノー上着にすることにより体感温度が2度下がることで、オフィスの冷房をこれまで一般的だった26℃から28℃に設定できるからだそうです。この名称は、かつて「失敗」した「省エネルック」の反省のもと、新しくて「カッコ」いい呼称を公募し決定したもので、「夏を涼しく過ごすための、新しいビジネススタイル」という意味だそうです。
ころが、売上げに影響を与えそうだということで、この動きに反発したのはネクタイ業界でした。なにせ、ネクタイといえば、お父さんたちの「制服」であるダークスーツの中で、唯一のおしゃれの見せ所であり、毎日替えて行くのが「礼儀」のような存在でした。ネクタイ抜きのオシャレに反発するネクタイ業界に対し、小泉首相は「ピンチをチャンスに変え、ネクタイ業界も少しは創意工夫して売れるように考えてほしい」と対抗しました。
ころで、このネクタイですが、今やお父さんたちだけのものでもないようです。最近の高校、特に公立校は制服を廃止したところも多いのですが、そんな学校でも「なんちゃって制服」といって、ブレザースタイルの一見「制服」に見える「私服」で通学している女子高生たちが多いのです。彼女たちは、安くてカワイイものをわざわざ購入したり、お父さんのタンスの中から自分に合いそうなものをこっそり持ち出したりして、そのブレザーに合わせるネクタイを毎日替えているそうです。
て、それでは、お父さんたちは、どれくらいおしゃれに気を使っているのでしょう。読広生活者調査Canvassの2005年版を見ると、お父さんたちはおしゃれにはあまり興味がないようです。20代までは40%の男性方がおしゃれを楽しんでいたのに、30代に入ると一気に10%台にまで下がり、その後は老後までそのまま横ばいが続きます。さらに、約半数の男性が40代以降になると、自分の着るものさえ家族など誰かに買ってもらっているというありさまです(図1)。そして、20代男性が月に平均約12,000円もファッションにお金をかけていたのが、年収だって増えているはずの40代では、その約7割にあたる平均約8,000円程度にも落ち込んでしまいます(図2)。
かにファッションに無頓着か。いやはや、ファッション・オンチのお父さんたちが相手では、小泉首相の言う「創意工夫」のマーケティング戦略も、そう簡単には実現できないかもしれません。
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