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発想力を刺激する YOMIKO TREND REPORT

Spikes Asiaレポート

稲葉 大介 Daisuke Inaba 総合プロモーション局 第1プロモーションルーム

※執筆者の所属部署・役職名は執筆当時のものです。

Spikes Asiaとは?

2009年から始まったアジア・太平洋エリアの広告を対象とした広告祭であり、アジア版カンヌとも呼ばれているSpikes Asia。その4回目となるSpikes Asia12が9月16~18日の3日間、シンガポールはサンテックシティホールで開催されました。今年は28カ国から1,790名の人たちが参加、エントリーの数も23カ国から4,860作品と昨年に比べて33%もアップし、年々注目を集めつつある広告祭となってきているようです。

会場ではエントリー作品が展示されているほか、セミナーとフォーラムが朝から夕方まで開催され、夜は夜でFacebookやシンガポールのエージェンシーなどがホストとなって自分たちのオフィスを開放して行われるパーティがあり、そこでもSpikes Asia に参加している人たちと交流するなど、3日間広告と広告に関する話を見聞きし、つま先から頭の先まで広告のシャワーをどっぷりと浴びる日々となりました。

会場の様子。

エントリーされた作品を見てみると、自分のブランドメッセージやその商品が抱えている課題をどうコンテンツに仕立て上げるかを考え抜き、そのメインのコンテンツを人にどのように体験してもらうか、どうメディアに乗せて広げていくか、をシンプルに(見せかけているだけかもしれませんが)組み立てている印象を受けました。日本ではここまでやれるのは難しいだろうな、と思うものもありますが、それでもそのアイディアの源泉に触れ、その目の付けどころに舌を巻きつつもいい刺激となりました。

そして最終日の夜に行われたアワード。某テレビコマーシャルで非常に有名になったマリーナベイ・サンズ(3本のビルの上に船が乗っている、あの建物です)の中に入っているシアターで行われました。16のカテゴリでブロンズからシルバー、ゴールド、そしてグランプリが発表されていきます。カンヌで受賞している作品も多く見られましたが、今回、日本はDesign、Digital、Mobileの3カテゴリでグランプリを受賞しました。特にMobileカテゴリではシルバー、ゴールド、グランプリをPARTYが受賞し、Digitalでも受賞の半数を日本勢が占めるなど、インタラクティブ領域における日本の強さを見せつけていました。一方、他のカテゴリを見渡してみると、オーストラリアやニュージーランドのオセアニア勢や東南アジアの国が多数受賞しており、これらのカテゴリにおける日本のプレゼンスはインタラクティブ領域に比べて相対的に下がってしまっているように感じられたのが少し残念でした。

祭が終わって・・・

今回、初めて広告祭と呼ばれるものに参加し、意気揚々と会場内に足を踏み入れてみたものの、会場内ではみんな黙々とセミナーの話を聞き、展示作品を見ているので正直少し拍子抜けしていた所もありました。けれども、アワードやパーティ会場などでは参加者みんなが持っている「熱」というものが感じられ、その熱気の渦の中にいるうちに自分自身の中にもふつふつとその熱がわき出てきているのを感じました。そして自分もいつかはあの壇上に立って自分の熱を誰かに伝えることができれば…なんてことを思いながら帰国の途へつきました。