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発想力を刺激する YOMIKO TREND REPORT

日本広告業協会(JAAA) 第39回海外広告研修団レポート

熊野 裕司 Yuji Kumano 統合ソリューション局 局長

※執筆者の所属部署・役職名は執筆当時のものです。

一般社団法人日本広告業協会・海外交流委員会で毎年企画・派遣を行っている「海外広告研修」に参加してきました。今回の第39回研修団は、平成24年10月2日~11日に実施され、予定通りアメリカのニューヨーク&ボストン、全10日間の日程を終了、帰国いたしました。

研修テーマとして、「進化し続けるコミュニケーションビジネス」を掲げ、最新のマーケティング・コミュニケーション戦略、成長している広告会社の鍵とソーシャルマーケティングの成功事例、そして、デジタルの進化とビジネスの視点を発見し、ソーシャルメディア&デジタル環境の変化を追及することをポイントに、行ってまいりました。

NYのタイムズスクエアは、今、デジタルサイネージ天国。

アメリカも悩んでいる

今回、全部で8つの企業を訪問してきました。広告業協会から、先進的エージェンシー、ソーシャルメディアカンパニー、新聞社と幅広い業種の訪問となりましたが、「ビジネス環境変化」については、殆どの訪問先で同様なことを語られました。

デジタル、ソーシャル、テクノロジーを活用するコミュニケーションは普通となり、さらに、スマホの登場により、「020」という概念が実現してきています。また、統合コミュニケーションのためのワークフローや、コミュニケーションのコンテンツ化、統合マーケティングデータへのニーズの高まりなど、日本の広告会社と、ほぼ同じような悩みが語られました。

やっぱり行っちゃいますよね、
ストロベリーフィールズ@セントラルパーク。

進化し続けるコミュニケーション環境だからこそ

アメリカは、大きな国旗がいたるところに
飾られています。

おもしろかったのが、「“人との会話や体験創出”こそがこれからのコミュニケーション」と、各社が口を揃えて言っていたこと。その視点に立ち、各社とも、ソリューションそのものを大きく既に舵を切っている(SHIFT)ようでした。

日本の広告会社も、技術的には進んでいますが、我々に必要な視点は、広告会社として「生活者の心に届けるだけではなく、実際に行動してもらうモチベーションを作るアイデアをいつも生み出せるか?」ということだと実感しました。伝えるだけの時代は確実に終わり、生活者の注目をどれだけ動かせるかが、次のビジネスの目的なのです。

「時代に合わせた‘人の感情’の動かし方」。

この命題に向けて、日本と同じように、アメリカのエージェンシーもメディアも、各社しのぎを削っているんだ、そう勇気づけられました。

さらに、これからの時代は・・・国境もなくなる、都会vsローカルもなくなる、規模の差もなくなる、トラディショナルvsデジタルの垣根もなくなる・・・・そんな時代。

そんな時代の中で、母国語が英語でない日本の広告会社はどこに向かうべきなのか?自分はどこに向かうべきなのか?次は、こういうことを考えるべきだと思っています。