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2021.11.05
都市生活研究所では、2021年10月21日(木)に、「YOMIKO都市生活研究所フォーラム2021」を開催しました。
今回のフォーラムは、昨年同様、「THE FUTURE IS ALREADY THERE IN THE CITY.」をテーマに、「キーノートスピーチ」「メインセッション」「生活者フォーサイトセッション」「都市インサイトセッション」の4部で構成、各担当者によるプレゼンテーションや有識者を交えたトークセッションを通して、都市と生活者の新たな潮流や、都市生活者の価値観や行動の変化を捉えた新たな兆しについて発表を行いました。
第1部は、都市生活研究所 所長の水本 宏毅が「Well-Being視点で見る都市と生活者の潮流」と題し、人々の幸福を中心とした社会経済システムへの転換が世界の潮流となる中で、都市の評価軸がWell-Beingに移行していることを説明。そうした考え方にもとづいた都市づくりの指標である「Liveability」と各都市で見られる「X minute city」を紹介、ウォーカブルでコンパクトな地域経済循環都市がもたらす生活者の変化の兆しを提示しました。
第1部 キーノートスピーチ
都市生活研究所 所長 水本 宏毅
第2部は東京工業大学教授・未来の人類研究センター長 伊藤 亜紗氏をゲストに迎え、コロナ禍によって、生活者におけるWell-BeingやQOL意識向上、SDGs(環境問題やソーシャルグッドなど)、社会課題への関心がさらに高まっており、企業価値(投資価値)に影響を与える時代となっていることを背景に、今、注目される「利他」とは何かを問いかけることから、より良い社会への契機を探していくトークセッションを実施しました。
第2部 メインセッション
東京工業大学教授・未来の人類研究センター長 伊藤 亜紗氏とのトークセッション
左 都市生活研究所 所長 水本 宏毅
右 都市生活研究所 生活者フォーサイト研究ルーム ルーム長 小島 正子
第3部は、生活者フォーサイトセッションとして、3つのレポートを発表しました。
“個”の価値観や生き方から社会をみることで、これからの兆しを発見するグレートシングル研究の第2弾。昨年の「40-50代シングル女性研究」から幅を広げ、シングル(独身)というデモグラフィックから、「シングルマインド」というサイコグラフィックへ視点を変え、日本社会全体における「個人志向消費」の現状とこれからを明らかにしていく研究の概要を紹介しました。
データドリブンマーケティング局 局長代理 平田 みどり
ステイホームや在宅勤務の浸透によって起こった、イエナカでの大きな変化。なかでも、大きく変わった「食」に焦点をあて、大規模定量調査を通じて、生活者の気持ちや行動の変化を可視化。また、「食」を通じて見えてきた、イエナカにおける生活者の“本質的・根本的な”ニーズ変化についても迫り、 業種を超えて活用できる生活者アプローチのヒントを発表しました。
都市生活研究所 生活者フォーサイト研究ルーム ルーム長 小島 正子
この研究ではミレニアル世代・Z世代とその上の世代について比較し、ミレニアル世代とZ世代に共通する価値観や、Z世代で進化した価値観などについて解説。特にZ世代において表出している行動とその深層にある意識との関係を紐解いたYOMIKO独自の分析手法「Z世代の根源価値サークル」の紹介を行いました。
ビジネスデザイン局 ビジネスデザインルーム プランナー 藤田 剛士
多様性・持続性のある社会が求められる今、都市は「自分らしさ」と「周囲・社会の真の幸せ」を高次元で実現する都市、「自己超越都市」へのアップデートが求められていると説明。その原動力となる「生活者同士のつながり」を生み出す、新たな場のチカラに注目し、単なる「消費者」「生活者」ではなく当事者として社会や暮らしを身の回りから変えようとしはじめている様子を複数の視点からレポートしました。また、都市生活研究所が新たに立ち上げる実証実験プロジェクトについても紹介しました。
都市生活研究所 都市インサイト研究ルーム プランナー 大屋 翔平
都市生活研究所 都市インサイト研究ルーム プランナー 相澤 恭子
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