株式会社読売広告社（本社：東京都港区代表取締役社長：藤沼大輔）都市生活研究所では、2019年12月12日（木）に室町三井ホール＆カンファレンスにて、「YOMIKO都市生活研究所フォーラム2019」を開催し、同所が行なっている研究・調査に関する最新の結果を発表しました。
今回のフォーラムでは「THE FUTURE IS ALREADY THERE IN THE CITY.」をテーマに、「キーノートスピーチ」「都市インサイトセッション」「生活者フォーサイトセッション」の3部で構成され、各担当者によるプレゼンテーションや有識者を交えたトークセッションを通して、都市と生活者の新たな潮流や、都市生活者の価値観や行動の変化を捉えた新たな兆しについて発表や提言を行ないました。

フォーラムでの発表の様子

第1部キーノートスピーチ

「都市」と「生活者」が拓く、未来。都市生活研究所所長の水本宏毅が「都市」と「生活者」が拓く、未来。をテーマに、同所の研究視点やそこから見えてくる「都市」と「生活者」の潮流や変化の兆しについて説明を行ないました。都市化の進行によってもたらされる、ビジネスの可能性や社会構造の変化の種を捉えるためには、都市と生活者のインタラクション（相互影響）をみることが必要であり、これからの東京のヒントとして、同所で再生都市研究を行なった「イギリス／ロンドン」の潮流を紹介しました。

第2部都市インサイトセッション

「次世代サードプレイス」から見た、場と生活者のこれから。都市生活研究所の城雄大をモデレーターに、ゲストとして建築家の大野力氏、山﨑健太郎氏と月刊「商店建築」編集長塩田健一氏を迎えて、時代と共に位置づけを大きく変えつつあるサードプレイスで、いま何が起こっているのか、について議論を行ないました。サードプレイス化しつつあるオフィスや病院などの事例を元に、どのようなスタンスや思想で都市と生活者に向き合いながら、これまでになかった新しい場と都市生活をデザインし続けているのか、白熱したセッションとなりました。

第3部生活者フォーサイトセッション

リライフモーメント＜ライフイベントに連動した「消費意識」の高まり＞
都市生活研究所が行なっている、都市生活者が“新しい生活”を意識し、価値観やライフスタイルが大きく変わるタイミングを“リライフモーメント（Re-Life Moment）”と名付け、そこで起こる深層欲求や消費行動に関するマーケティングチャンスを明らかにするための『リライフモーメント（Re-Life Moment）研究』の概要を紹介。

新しい体験型マーケティング＜都市の「生活者モード」抽出によるプランニング手法＞
株式会社博報堂ＤＹホールディングスのグループ横断型組織「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」が定義した「生活者モード」の概念を取り入れた、都市空間における体験型マーケティングの新しいプランニング手法を独自に体系化した背景を説明しました。

新しい消費スタイルの兆し＜「都市」から生まれる新たな消費スタイルとは？＞
近年、首都圏の新築分譲マンションの価格が上昇傾向であるにも関わらず、高価格帯のマンションの売れ行きが堅調である“現象”に着目し、首都圏の高額マンション居住者を対象とした生活者調査をもとに、新たな都市型消費スタイルの兆しを説明しました。

ジャパン・ミレニアルズ＜今こそ知ってほしい！日本ミレニアルの消費のツボ＞
「消費しない」「つながりたがる」などのミレニアル世代に対する一般的なイメージと調査結果とのギャップを紹介その特徴を明らかにしながら、ミレニアルを消費につなげる“ツボ”を紐解きました。キーワードは“保存”。情報過多時代に届けたい情報を“とりあえず保存”されず、即行動化させるための彼ら特有の「習性」とその習性を利用した「動かし方のTIPS」に関する提言を行ないました。

「YOMIKO都市生活研究所フォーラム2019」概要
■主催：読売広告社都市生活研究所
■日時：2019年12月12日（木）13：30～17：00
■テーマ：「THE FUTURE IS ALREADY THERE IN THE CITY.」
■会場：「室町三井ホール＆カンファレンス」東京都中央区日本橋室町3丁目2番1号 COREDO室町テラス３階