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2024.11.07
~ ご飯に乗せる冷凍食品などを活用したハイブリッド自炊で効率よく食事をとる傾向 ~
株式会社 読売広告社(本社:東京都港区 代表取締役社長:菊地英之 以下YOMIKO)は、同社の子会社である株式会社ショッパーインサイト(本社:東京都港区 代表取締役社長:湯川孝一)が保有する日本最大級の食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM*1」を活用し、食品スーパーの2024年上半期(4月から9月)における冷凍食品の購入変化を分析しました。
近年冷凍食品は、簡便や時短だけでなく味や品質の高さも支持されており、新しいカテゴリの台頭など注目市場となっています。冷凍 調理食品の1世帯当たり年間消費支出額平均(二人以上の世帯)は2013年に5,964円だったのに対して2023年は約1.8倍の10,523円となっており*2、私たちの生活に欠かせない存在となってきています。そうした身近な冷凍食品の購買状況にはどんな傾向がみられるのか。分析からみえてきた傾向や兆しについてお知らせします。
分析結果のポイント
1)2024年上半期 冷凍食品ランキング1位は「冷凍米飯用総菜」
2)「冷凍ワンプレート」は若年層、シニアともに好調
3)カテゴリごとに併買商品の違いが明らかに
2024年4月から9月の冷凍食品の1人あたり購入金額を前年同期比で見ると、伸び率が最も大きかったのは牛丼・天津飯・中華丼などの具が含まれる「冷凍米飯用総菜」という結果が見えました。「冷凍カレー」も125.2%と高い伸び率がみられます。このようにご飯に乗せる具材の冷凍食品をスーパーで購入し、自炊したご飯と合わせて食べる「ハイブリッド自炊」の行動がうかがえます。ご飯をよく炊いている、量は自分で調整したいといった、生活者の細かいライフスタイルの変化やインサイトの兆しを感じます。
次に性年代別でみてみると、「冷凍米飯用総菜」は女性のどの年代においても2位以内にランクインしています。「冷凍カレー」は10代-20代男性、30代男性で特に高い伸び率がみられます。冷凍食品のなかでも比較的新しいカテゴリである「冷凍ワンプレート」は10-20代男性、70代男女で特に高い伸び率がみられ、若年層、シニア層ともに人気の高さがうかがえます。おかずとご飯がセットになっているものなどが多く、温めるだけ、皿洗いの手間も省ける簡便性の高さに加え、ジャンクでボリューム感のあるおかず、栄養面が重視されたおかずなど、バリエーションの豊かさもこのような結果に繋がっていると考えられます。
冷凍食品カテゴリごとの併買商品にはどのような違いがあるか、「冷凍米飯用総菜」「冷凍ワンプレート」「冷凍焼鳥」の3つの冷凍食品カテゴリについて、併買分析を行いました。
「冷凍米飯用総菜」は、温めるだけでご飯にかけて食べられる「カレーレトルト」、温めるだけでおかずになる「レトルトフライドチキン」「レトルトハンバーグ」、お湯を注ぐだけでできる「即席味噌汁」「即席スープ」などのリフト値(対象商品を購入した時に同時に別の商品を買う度合を示す数値)が高くなっています。時短・簡便商品の購入が多く、手軽に調理を済ませる”○○だけ主義”の傾向がみられます。
「冷凍ワンプレート」は、主食となる「米飯レトルト」、「調理パン」や「カップ麺」「弁当」などの商品と「ミックス野菜」「ゼリー飲料」「野菜飲料」などのリフト値が高くなっています。野菜関連の商品をプラスする”ちょい足し健康意識”の傾向がみられます。
「冷凍焼鳥」は、「輸入鶏切身」「唐揚粉」「輸入豚しゃぶしゃぶ用」「冷凍むきえび」など生鮮を含む調理商品のリフト値が高くなっており、コストやタイムパフォーマンスを意識した”気負わない自炊”の傾向がみられます。
今後もYOMIKOは、本サービスを始めとする購買実態に基づいた課題発見・仮説検証のサービス提供を通じてクライアント企業の事業成長に貢献してまいります。
*1 real shopper SM:食品スーパーのID-POSデータをもとに生鮮惣菜を含めた全ての食品購買状況を全国規模の買物客単位で分析できるデータベース。
*2 総務省統計局 家計調査 冷凍 調理食品より
■調査概要
・集計期間:2024年4月1日~2024年9月30日
・エリア:日本全国
・対象カテゴリ:冷凍食品
・利用データ:real shopper SMデータ
ショッパーインサイトのサイトでは分析結果についてのコラムを掲載しています。併せてご覧ください
URL:https://shopperinsight.co.jp/sakiyomi/
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