2020年入社
統合クリエイティブセンター
第3統合クリエイティブルーム
企画/統合プランニング
神山 星
Sei Kamiyama
両親が広告の仕事に携わっていたこともあって、僕も自然にそこをめざすようになりました。新卒で入った広告会社で営業を1年ほど経験した後、プロダクションに移って約3年プランナーを務めました。イベントを中心に映像やSNSなど幅広く手掛けていましたが、大手広告会社の人たちと関わる中で、彼らのようにクライアントに近いところでブランドを育てる仕事がしたいと思うようになったんです。当時はYOMIKOともよく仕事をしていて、親しみやすく自分たちの意見をどんどん取り入れてくれるフラットさに好感を持っていました。既存のメディアビジネスにとらわれず、生活者の心を動かすものなら何にでもチャレンジしていこうというスタイルも、僕の感覚と合ってる気がして、入社を決めました。
入社当時に配属されたのは、統合コミュニケーションデザイン局。リアルもデジタルもマスコミもニッチメディアも、全部使ってブランドをコミュニケーションしようというチャレンジングな集団で、まさしく希望通りでした。クライアントも自動車や商業施設、スポーツ系など様々。先輩たちにくっついてとにかくいろんな業務を経験させてもらいました。
約3年経って一人で仕切る仕事も増えました。最近はアクティベーションの企画制作が中心です。いま進行している都心の商業施設のブランディング案件にはディレクター的な立ち位置で関わっていて、YOMIKOらしく社外のクリエーターたちとOne Teamになって取り組んでいます。
つい最近、クリエイティブ部門と合併して新しい部署が誕生しました。それまで職種ごとに分かれていた組織を大解体して、ルームごとにプランナーやアートディレクター、コピーライターなどを配置。大部屋化することで、シナジーを生み出そうという狙いだそうです。いまはまだ移行期で、各人がこれまでの仕事を継続しながら、少しずつルームメンバーとのセッションを増やしているところです。立場も発想も違う人たちとの会話は、想像以上に刺激的です。お互いに自分のプロジェクトに誘い込もうと、日々企み合ってますね(笑)。
魅力は個の尊重と自由さです。それは前の職場にいたときから感じていたもので、立場や年次に関係なく、みんな前のめりでやりたいことに取り組んでる。誰かにスタイルを押し付けられることもなく、自分のやり方で没頭できるところが一番の魅力ではないでしょうか。
僕は知識も経験もまだまだで、しかもコロナ真っ只中での入社だったので、最初はすごく不安でした。ですが上司が、僕にできないことは一つずつ丁寧に教えくれて、少しでもできそうなことがあれば周囲にアピールしてくれたんです。自信を持たせたいという優しさだったんでしょうね。すごく有難かったです。そんなウェットさも大好きなところです。
YOMIKOがクライアントに寄り添う姿勢も、推しです。例えて言うなら「調味料」。クライアントとともにブランドという素材の魅力を、時代や人々の嗜好に合わせて、いろんな風味で世の中にお出ししようと考えています。ちょっと褒め過ぎかもしれませんが(笑)。
まさにコロナと一緒に歩んだ3年間でした。刻々と変わる目の前の課題に、臨機応変に立ち回るので精一杯だったかも知れません。その間の仕事をいま振り返ると、やはり刹那的なものが多かったように思います。
人も街も、すっかり活気を取り戻しました。ならば僕は、少し長期的なものに挑戦したいと思います。プランナーという職種にはこだわりません。尖った感性よりも、生活者としての目線を大切にして、長く残るものをつくりたい、そんな目標です。
最近はパブリックリレーションズに力を入れていて、この商品がいまなぜ社会に必要なのか、そういう文脈をつくる仕事をとても楽しく感じます。商品が売れることはもちろん大切ですが、それが人々の暮らしや社会に何をもたらし、どう定着していくのかを考えられる広告人になりたい、そう考え始めた昨今です。