SPECIAL CONTENTS

コミュニケーションデザインを起点に企業のビジネスを変革する

2020.09.04

ビジネスデザイン局ビジネスデザインルームでは、統合プランニング・コミュニケーションデザインの視点から、得意先事業における「ビジネスクリエイティブ/ビジネスグロース」を含めた事業創造・開発型ビジネスのプロデュースを行っています。

例えば、一般消費財を扱う得意先が抱える、市場変化・社会環境変化に対応するための「商品ブランドの再定義」という直近課題に向き合いながら、これまで見えていなかった価値を見出す活動をしています。再定義をきっかけに創出できる「新市場におけるマーケティングスコープ」を策定し、同社他ブランドとの連携や、新しいコミュニケーション上の情報文脈・コンテンツを設定。その市場におけるコミュニケーションデザインを行い、結果的に中長期的な売上拡張という形でビジネスをグロースさせることを狙っています。

得意先と共通の課題に向き合いながらも、得意先がこれまで気づいていなかった私たち広告会社の視点でのビジネスクリエイティブにより、新しい市場が再定義され、商品・ブランドのビジネスグロースへとつながる可能性が見えてくるのです。

また、ビジネスモデル変革への挑戦という観点では、当社チームのフロントに立って得意先の利益創出の探求も並行して行います。企業は、既存事業での収益獲得のために新たなイノベーションを日々模索しています。とは言え、大手企業では新ビジネスに進出するも重要な専門領域を担保できる知見が不足していたり、ベンチャー企業では少数精鋭で社員だけではビジネスのPDCAを廻しきれない、といった様々な事業創造・開発でのビジネス課題を抱えています。

例えば、イノベーションが課題の、道路や鉄道、電気やガス、インターネットなどを取り扱うインフラ企業とは、既存事業の経営資源を生かし、ビジネスマッチングで新収益を模索できないか?というビジネスモデルの開発を模索しています。具体的には、インフラ企業の人員・スキルはもちろんですが、大きな経営資源である「土地・建物」を媒介にしたビジネスマッチングです。
遊休状態になっている得意先建物資産を、新生活様式に大きな市場となるであろう「在宅・本社拠点以外の働く場所」として活用し、賃料収益や使用料収益、また、もともと別のサービスでつながっている得意先内会員の皆様への新しい顧客向けサービスとしてご案内できます。そんなビジネスモデルを考えたときに、シナジーが生まれる企業と、従来、広告会社としてお付き合いのある企業をご紹介し、相互利益を生む新たなビジネスモデルをご提案・コンサルティングを行います。

また、飲料関連の得意先には、既存事業における販促チャネルの拡大でビジネスをグロースさせるビジネスマッチングをご提案しています。広告会社の強みでもある多くの業種の得意先との関係性の深さを有効活用させていただき、飲料以外の得意先のリソース(商品や拠点など)を新しい顧客接点にできる協業体系をのご提案も行っています。直近課題の克服と、中長期的な新しい収益の確保という2つのビジネス課題を発見・開発しました。

私たちは、このように広告会社ならではの視点で、様々なビジネスを創出するビジネスモデル変革への挑戦を得意先と共に進めています。

奥山 国広

ビジネスデザイン局 ビジネスデザインルーム ルーム長

2005年読売広告社入社。営業局、デジタルマーケティングセンター、コミュニケーションデザインセンターを経て、現在ビジネスデザインを主務とする。営業局でのAE経験と、デジタルマーケティングやコミュケーションデザインの知見を活用したプロジェクトマネジメントを中心に、事業向き合いのビジネスデザインを実践中。