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2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS GOLD受賞記念 BX推進部 小川祐平 × 社長 菊地英之 Special対談―BXを「GAME CHANGE」の象徴に―

2023.01.24

BX(ビジネストランスフォーメーション)推進部とBP(ビジネスプロデュース)局(旧営業局)を兼務する小川祐平が「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のクリエイティブイノベーション部門でプロデューサーとして「ACCゴールド」を受賞。それを記念して、小川と菊地社長との対談を実施しました。 「営業」から「プロデューサー」へと変化したことによる違いや、新たな可能性について紐解くとともに、YOMIKOという働くフィールドの魅力を語ります。

営業に従事する中でも、「いつか獲りたい」と思っていたACC

菊地:まずは、「ACCゴールド」の受賞おめでとう!

小川:広告業界に従事する中で、いつかは獲ってみたいと思っていた賞なので、このような形で受賞できたことは本当に嬉しいです。しかもそれが「クリエイティブイノベーション部門」だったところも、広告会社としての新たな可能性を示すことができたのではないかと思っています。

菊地:もともと僕は営業やプロデューサー畑から来た人間だから、自分にとってACCは無縁の世界だと思っていた。でも、僕と同じように営業を務めてきた小川くんから「いつかはACCを獲りたいと思っていた」という言葉を聞いて、すごいなと思いました。いつからそういうマインドを持っていたのかな?

小川:これまで一緒に仕事をしてきた方々の影響が大きいと思います。広告クリエイティブの雄ともいえるサントリーさんの担当チームでの経験が、すごく学びがありました。そのチームでは、営業もCD(クリエイティブディレクター)も関係なく企画をするし、それをチームとして受け入れて、最終的に1つのアウトプットをみんなで目指していく雰囲気がありました。
また、サントリーさんは毎年広告主としてACCをはじめ、多くの広告賞に名を連ねていることもあり、自然と「いつかは自分も獲りたい」と思って、毎年の受賞作品は頻繁にチェックしていました。だからこそ、今回の受賞は、僕にとって本当に嬉しい出来事でしたね。

菊地:素晴らしい話だね。YOMIKOではよく「越境文化がある」と言うけれど、それがしっかりと根付いている感じだね。

中長期目線かつゼロから考えるBXのマインドは、BPとしての仕事に転用できる

菊地:今小川くんはBPと、今年新設したBX推進部を兼務している立場で、時間の使い方や頭の切り替えはどのようにしていますか?

小川:タイムシェアでいうと、半々か、4:6くらいでBXに比重を置かせていただいています。BXは、新しいことへのチャレンジを総意とする部署。だから今回受賞した「AI DIALOGUE with Saya」で中核となった「高精細CG×最新の対話AI」という新しいソリューションに対しては、中長期的な視点をもって参画することで、将来的にYOMIKOや博報堂DYグループとしての新たなビジネス創出の可能性に繋がっていくと考えています。 こういったプロジェクトに対して周りの皆さんが理解し、そこに時間に費やすことを受け入れてくれていることにとても感謝しています。

菊地:小川くんは過去に新サービスのアプリ開発のプロジェクトを担当したこともあると聞いています。そんなチャレンジングな仕事をしていたから、BXにも向いているのではないかと思いました。

小川:当時のアプリ開発も、もちろん僕自身経験はなかったですし、開発の技術的な話が定例会議で議題に上がっても、最初はほとんど何を言っているのかわかりませんでした (笑)。だけどプロデューサーとして、とにかくプロジェクトの真ん中でやってみることで、刷り込み的に知見がたまってきて、最終的に楽しめていました。

菊地:そういう環境を楽しめちゃう人って、いいんだよね。今回のSayaもそういう部分があったのでは?

小川:今回特に面白かったのは、Sayaを創るCGアーティスト、対話エンジンを開発するAI開発技術チーム、大学の先生方など、アカデミックな領域の方々が揃う中で、企画・コミュニケーション領域を担う立場として僕らがプロジェクトメンバーに参画したことです。
共通言語が全然違う、いわば異業種交流会のような現場にプロデューサーとして入り込んでいくことは「すごく難易度が高いな」と思う一方、それぞれの領域は違えど、共通の目的達成に向けてみんなでアウトプットの精度を上げていく過程に立ち会えたことは、他では得られない刺激的な経験になりました。

菊地:BXは、ある意味で売上や利益などの短期的な数字と紐づかない部門で、その感覚はBPとは違うものだと思います。

小川:そうですねBXの仕事は、課題を設定するのも自分だし、答えを考えるのも自分。とにかくゼロから始めていく意識が強いです。でもこの0→1を作るマインドは、BPの仕事に転用することも可能だと思います。
クライアントのコミュニケーション領域だけでなく、もっと商品やサービス、事業全体に対して思考を巡らせてソリューションを提案していくことで、仕事のやりがいは確実に増してきます。

今感じる「営業」と「ビジネスプロデューサー」の違い

菊地:今後、どんなことにチャレンジしていきたいですか?

小川:BXは、今全社で掲げている「GAME CHANGE」の象徴でありたいですし、そのために広告領域以外にもどんどんチャレンジしてYOMIKOの代表とも言えるような実績を作りたいと思っています。それは簡単なことではありませんが、それが今のモチベーションです。
話がそれますが、僕の尊敬する先輩が「営業は仕事をもらえる存在、プロデューサーは仕事を創る存在」だと言っていて。その言葉が僕には強く響きました。
金額の大小ではなく、「これは自分が創った仕事なんだ」と誇れるものをどれだけ作れるかが、プロデューサーの役割だと。その結果としてビジネスとしての拡大や売上への貢献ができればいい、と僕は捉えています。

菊地:仕事はもらうんじゃなく、創る。つなげる。ベルトコンベアで流れてくるものを組み立てるのではなくて、何もないところから企画を考え、形にして、売っていく。これがまさにプロデュースだよね。小川くんの言葉や行動を見て、1人でも多くの人が「営業ではなくプロデューサーだ」ということをかみ砕いてくれるといいなと思います。

小川:そうですね。今回、この対談のお話をもらったときに、周りのメンバー、特に若手のみんなが「広告会社でもこんなことまでやっていいんだ!」と気づいてもらえる機会になるなら、僕が対談させていただく意味があるなと思いました。
僕は「クリエイティビティ」という広告会社のコア部分は、世の中に絶対必要なものだと信じていますし、博報堂DYのグループ会社に出向していた経験からも、YOMIKO社員の個々のスキルは非常に高いと思っています。それを自覚して、広告会社としてのプライドを持って、どんどん外に向けて発揮していく。これをみんなで一緒にやっていきたいと強く思っています。

菊地:僕も、YOMIKOの人材は若いうちから任される仕事の範囲が広いし、扱う領域も広いからこそ、成長のスピードは明らかに早いと感じています。
あとは同時に、自立心が強く活躍している女性が多いとも感じています。女性の活躍を促す環境整備はまだまだ必要だとは思いますが、その2点はYOMIKOの強みとして認識していくべきところですね。

小川:環境の捉え方が大事だと思います。YOMIKOは600人の会社だからこそ、目立ちやすい側面がある。これは数千人、数万人規模の会社にはない特徴なので、むしろ前向きに捉えていく方がいいと思います。

菊地:本当にいいことを言うよね。見た目とのギャップがずるいよ(笑)。

YOMIKOというフィールドを生かし、よりわがままに出しゃばっていく

菊地:改めて、YOMIKOというフィールドをどんな風に捉えていますか?

小川:僕自身は、相当わがままな性格だと自覚しているのですが、1人のプレーヤーとして主張していくことは大事にしています。YOMIKOは、そんな生意気な小僧の頃から僕の主張を受け入れてくれて、個を尊重してくれる環境だということを、10年勤めて強く実感しています。
今後はもっと多くの人が「いい意味で」出しゃばっていけると、より会社が活性化していくんじゃないかと思います。

菊地:それでこそ我々の仕事。無形のものを売っているから、自分で「やりたい」「こうした方がいいんじゃないか」とどんどん主張して、同じ企みに共感してくれる仲間を集めてともに推進していく。そういうことを楽しみに入って来ている人が多いと思うので、その考え方がより広がっていくといいよね。
YOMIKOは周りの人をおもんぱかって控えめな人が多いから、小川くんが「ここまでやっていいんだ」の象徴になってほしい。今回「ACCゴールド」という形で社会からのお墨付きももらったわけだから、よりわがままに、「悪目立ち上等」の精神で突き進んでもらいたいと思います。

小川:ありがとうございます。今日はたくさん前向きなお言葉をいただいたので、よりわがままに頑張っていきたいです!

小川祐平

第5BP局BX推進部 兼 第5BP局第1部

ビジネスプロデューサー/シニアアカウントエグゼクティブ

2012年入社。入社後は営業局に所属し、大手携帯電話メーカーや飲料メーカーなど業種問わず様々なクライアントを担当、 デジタル領域のプロモーションを中心に、戦略プランニング〜制作進行までを一貫して推進。 また2019年より2年間、HDYグループの傘下であるソーシャルビジネススタジオ、SIGNINGへ出向し、市場開発領域やソーシャル領域にもチャレンジ。 2021年の帰任後は、BX推進部 兼 BP局として、戦略領域を中心に、新商品/サービス開発など、マーコム領域以外でのビジネス拡大をミッションに日々邁進中。