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総合1位は「港区」ー住民が「愛着」や「誇り」を感じる街『シビックプライドランキング2020』発表

2020.09.07

都市生活研究所より「シビックプライドランキング2020」を発表しましたのでご案内します。

シビックプライドとは、市民が都市に対して持つ「愛着」や「誇り」のことで、都市(まち)をより良い場所にするために、自分自身が関わっているという当事者意識に基づく自負心のことを指します。
都市生活研究所では、シビックプライドの醸成に欠かすことのできない、都市と生活者(市民)とのコミュニケーションの重要性にいち早く注目し、2006年からシビックプライド研究会に参画して研究活動を行って来ました。

2018年に続き、第2回目の発表となる「シビックプライドランキング2020」は、当社が商標を保有するシビックプライド知見の見える化と、自治体などへの情報提供を目的として、調査を行っています。

シビックプライド 総合1位は 「港区」

関東TOP3「港区」「文京区」「目黒区」、関西TOP3「西宮市」「箕面市」「吹田市」

社会環境変化に伴い、生活者のライフスタイルも急速に変化する中で、住民が自分の住む街に対して持つ意識や重視点も変わり続けていると考えられます。本調査の分析については、今後本サイトを通じて情報を提供してまいります。


「シビックプライド調査2020 概要」
調査方法
インターネット調査
調査対象者
以下対象エリアの自治体に住む 20歳~64歳の男女(前回2018年は20歳~59歳で実施)
調査対象エリア
関東圏(1都6県)、関西圏(2府4県)における人口10万人以上の151自治体

■調査内容
現在 住んでいる街(自治体)に対する意識
-街に対する意識(愛着、誇り、共感、継続居住意向、他者推奨意向、地域とのつながり など)
-街の環境評価(インフラ、街並み、治安、地域イベント、育児環境、SDGs(ジェンダー平等)など) 
-街に対して感じる気分や気持ち
・現在 住んでいる都道府県に対する意識
・現在 住んでいる街に転入してきた理由
・住みたい街に対して重視するもの
■有効回収数
15,100s  ※各自治体100s
■調査時期
2020年3月19日~3月24日


総合ランキング(1位~30位)

【総合ランキング1位:港区】
その先進性やステータス性といった面で注目される港区ですが、本調査では「街づくりに積極的に関与したい」「この街をもっとよい街にしたい」といった点でもトップ評価となっており、住民の街のあり方への意識(共感)が高いこともポイントとなっているようです。

【総合ランキング2位:西宮市】
文教住宅都市として教育環境が整っているだけでなく、文化・交通、買い物等の利便性もそろった西宮市は前回2018年調査でも上位グループでしたが、今回さらに順位をあげて2位となりました。本調査では、どの項目もバランスよく評価が高くなっており、「この街から離れても戻ってきたい」や「今後もこの街に住み続けたい」と評価する人が特に多い傾向がみられました。

【その他上位の自治体】
関東圏では、東京23区が多くあがったほか、東京市部の武蔵野市・三鷹市、神奈川県の横浜市・藤沢市・鎌倉市、関西圏では、大阪府の箕面市、吹田市、高槻市、兵庫県の神戸市などがランクインしました。 

シビックプライドランキング2020 リーフレット ※2020年9月上旬制作予定

今回の「シビックプライド調査 2020」について、総合ランキングの30位以降順位も掲載した「シビックプライド ランキング 2020 リーフレット」を2020年9月上旬以降に制作予定です。自治体関係者のみなさまで、ご興味のある方は、以下のアドレスまでご連絡ください。ご希望される方に、PDFファイルにてお送りさせて頂きます。

メールアドレス: cpride-rg@yomiko.co.jp

シビックプライド/Civic Prideとは

シビックプライドとは、その都市に対する誇りや愛着を指す言葉です。いわゆる「郷土愛/ノスタルジア」とは少し違うニュアンスを持つ考え方で、「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味があり、自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心といえます。

お問い合わせ先

■シビックプライド調査2020について
都市生活研究所 生活者フォーサイト研究ルーム :関、青山
メールアドレス  cpride-rg@yomiko.co.jp
■その他 自治体の皆様からのお問合せ
ひとまちみらい研究センター :土屋、上野
メールアドレス  hitomachi@yomiko.co.jp
URL       http://www.hitomachimirai.jp/

水本 宏毅

都市生活研究所 所長

1990年読売広告社入社。営業職として大手不動産クライアントの再開発事業や住宅プロモーション業務に携わったのち、営業戦略推進部長、経営企画局長を経て、2016年に都市生活研究所所長に就任。「シビックプライド研究会」や再生都市研究「都市ラボ」など、都市と生活者研究を通じて、企業や自治体のプロモーション業務に取り組む。
著書(共著)「シティプロモーションとシビックプライド事業の実践」(2019年 東京法令出版)