YOMIKO STORIES
2025.03.25
自分時間インタビュー モンテッソーリ教員ディプロマを生かした地域貢献とメディア出演

本企画は、当社が取り組むタイムマネジメント推進において、自分のための時間を上手に活用して自身の成長に結びつけている社員を紹介します。第3回目は、自分の時間を活用して保育士資格とモンテッソーリ教育のディプロマ資格を取得し、キッズモチベーションデザイナーとして活躍している高木 千を紹介します。
*当社のタイムマネジメント推進の概要については文末をご参照ください。
ー 高木さんの普段の業務内容を教えてください
ビジネスデベロップメント局アセット&サービス開発推進部で場の活用やメディアの開発や運用、仕組みづくりを行っています。
業務内容を一言でいうとメディアレップですが、クライアントが効率よく収益を上げられるようマネタイズのフレームづくりを行なったり、レベニューシェア構造・収支計算、場の開発や運用、行政との協議・調整、条例に関する手続きや申請、自主事業の企画や協賛のセールスを行なったりと、多岐にわたります。また、CMのロケーションサービスの事務局やメディア取材の対応、イベント誘致や受け入れなどの窓口業務も行っています。
ー 忙しい毎日かと思いますが、プライベートの時間を活用して行なっていることを教えてください
保育士資格とモンテッソーリ教育のディプロマ資格(教員資格)を持っているので、資格を活かし、キッズモチベーションデザイナーとして「柏の葉スマートシティ」の子どもたちにモンテッソーリ教育を教えています。また、ディプロマ資格を持った専門家としてテレビ神奈川の番組で月1回モンテッソーリ教具を紹介するコーナーを持たせて頂き、普及活動を行っています。

テレビ神奈川にて放送
ー なぜ資格を取ろうと思ったんですか?
資格の取得については説明が長くなるのですが(笑)、私は、大学では教育学部で学んでおり、もともと教育への興味や知識がありました。入社後に知育玩具のクライアントを担当したことでますます関心が高くなり、30歳の時に保育士資格を取得しました。
その後、公民学で街づくりを推進する「柏の葉スマートシティ」に業務で関わり、資格取得で得た知見を活かして、地域ぐるみで子どもたちに学べるコンテンツを提供するプラットフォーム「未来こどもがっこう」をつくりました。
ー モンテッソーリ教育の教員資格も取得したのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
「未来こどもがっこう」では、5年間で約100のカリキュラム、延べ8,000名の子どもたちに学びを提供していました。その活動の中で、再度幼児教育を学びたいと思い、保育士の試験勉強の時に感銘を覚えたモンテッソーリ教育(日本モンテッソーリ教育綜合研究所)の教員養成講座(通信教育/実技講習+学科・資格試験(任意)有り)で2年間学び、ディプロマ資格を取得しました。

ー 保育士とモンテッソーリ教育者のW資格を活かして、どんな活動をしていますか?
親子でモンテッソーリ教育の教具に触れられる体験型プログラムを提供する「柏の葉モンテッソーリのひみつ基地」を運営しています。日々の取り組みの中で柏の葉スマートシティの関係者や住民の方とのつながりが増え、応援してくださる方もいるので、業務に支障のない週末(不定期)に行っています。
柏の葉モンテッソーリのひみつ基地ホームページ https://monte-kashiwanoha.com/

ホームページでは、モンテッソーリ教育とは何か?のほか、取り組み(プログラム)内容を紹介している
ー 具体的にはどんなプログラムを行っているんですか?
子どもに備わっている自己教育力に焦点を当て、モンテッソーリ教具を使って興味・関心を伸ばしていくプログラムです。子どもの自律と集中を促し、想像力と自己肯定感を育んでいけるような内容で、日常生活の練習・感覚教具・算数教育・言語教育・文化教育の5種類の教科の中でも「感覚教具」と「算数教育」を中心に教えています。
地域の方々や友人の子どもたちを中心に教えているほか、柏の葉T-SITEでの幼児教育の講義や講演、その他子育てトークイベントなどにも登壇しています。
ー この活動は、日常の業務にどんな影響を与えていますか?
よい影響としては主に3点上げられるかと思います。
一つ目は仕事とプライベートの好循環です。
仕事で培った経験や技術をプライベートに活かし、プライベートの取り組みや活動を仕事にも役立てる。この循環を生み出し、双方に良い影響を与えられることだと思います。
具体的には、独学で勉強した保育士資格(プライベート)が柏の葉の教育プラットフォーム開発(業務)に生かされ、その運営を通じて更なる学ぶ意欲へと繋がり、より深い知識や技術を習得することで業務の幅も広げられています。
またモンテッソーリ教育は、幼児対象ではありますが、チームマネジメントやチームビルディングにも活かせると思っています。

次に、時間の使い方が上手くなったことです。
業務を行いながらの資格取得や通学は時間的に苦しいですが、逆に勉強する時間を先に決めて、残った時間でどう工夫して業務を行うかを考えるようになりました。知恵を絞り、構造的に解決しなければ、という気持ちが生まれました。
最後は、一人の生活者としての感覚を大切にすることです。
広告会社の業務はクライアントに向き合うことが多く、生活者の反応をダイレクトに受け取ることが少ないです。しかし、個人として街や生活者との関わりが増える中で、自分もひとりの生活者であることを感じる機会が増しました。生活者としての感覚も大切にしながら業務を行いたいと感じました。
ー 今後も自分の時間を活かして取り組みたいこと、チャレンジしてみたいことはありますか?
モンテッソーリ教育などの教育に関わることをSNSで発信したり、トークイベントへの登壇や柏の葉以外での体験イベント実施を増やして行きたいと思います。知識や伝え方を磨き、本を出すことも目標のひとつです。
また、私が通った「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」は全国のモンテッソーリ幼稚園や保育園の先生方も学んでおり、中でも「ふじようちえん(東京都立川市)」は幼稚園の設計・デザインを佐藤可士和さんと手塚建築研究所で行っていることもあり、私も当社が得意としている“場の活用”を行う部署のイチ担当者、イチ生活者として、場所の活用・場のデザイン×広告×教育の掛け合わせた事業の実施や、幼稚園や保育園など学びの場の設計も手掛けてみたいと考えています。
*部門部署は2025年3月時点の所属
◇タイムマネジメント推進に向けた取り組み
当社では、人的資本経営の実現に向け、社員のタイムマネジメント強化を目的に様々な施策を取り組んでいます。そのひとつとして時間の使い方の指針を決めてその有効活用の推進を行なっています。これは、従前から行なっていた業務時間全体を10としたときに、その6割を「業務」の時間とし、3割を次のビジネスを考える「仕掛け」の時間に、残りの1割を未来に向けた「自分」を磨く、投資の時間に充てることで次の「GAME CHANGE」を生み出すことを目指しています。


高木 千
ビジネスデベロップメント局
アセット&サービス開発推進部